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最新型C-130Jを事故喪失したインド空軍は当惑中

Indian Air Force Investigates C-130J Crash

By Asia-Pacific Staff
Source: AWIN First
aviationweek.com April 01, 2014
Credit: Indian Air Force
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3月28日発生したC-130Jスーパーハーキュリーズ墜落事故はインド空軍(IAF)にとって事故原因究明の難易度が高くなっている。同機は二機で編隊飛行中に墜落したており、機長は飛行隊の次席で新人パイロットに低空飛行の訓練をしていた。.
  1. 今回の事故でインド空軍は当惑させられている。事故機は新造機であり、高性能輸送機で特殊作戦用に低空運用が考慮されている。J型の事故としてはわずか二例目で、ノルウェーで2012年に山岳に衝突した事故に次ぐものだ。悪天候でもなく、クルーは最優秀の一つ、さらに緊急事態の連絡も入っていない。訓練飛行では誤謬性を厳密に管理しているので、事故原因の究明が非常に困難だという。
  2. ロッキード・マーティンと米空軍が調査協力をインド空軍に申し出しており、同機のフライトデータレコーダーとコックピット内音声レコーダーは損傷しているといわれるが、在インド米国大使館経由でロッキード・マーティンに送付ずみだ。
  3. 事故機が向かっていたインド中央部のグワリオールGwalior空軍基地の幹部によると低空飛行中に失速した可能性があるという。目撃者と空軍の第一報から同機が低高度の丘陵地に接触して発火したことがわかる。訓練飛行の想定では機体のソフトウェアの制御を解除して訓練をし、低空での操縦技術を試そうとしたのかもしれない。IAFは同機は標準的な運航基準から外れてはいないとしているが、原因調査が完了しないと決定的なことはわからない。
  4. IAFはC-130J合計6機を総額11億ドルで調達しており、首都近郊のヒンドン Hindon に配備している。北インドの洪水被害救難やマレーシア航空MH370 便捜索に投入したほか、昨年は高度16,614 ft. の世界最高地にある Daulat Beg Oldie飛行場に同機を着陸させて世界から注目を集めた。インド英府は6機追加購入を決めたところだ。
  5. 空軍以外にもインドの国境保安隊、自然災害救難機構、海軍がC-130Jを中距離輸送機あるいは海上偵察任務の機体として導入を検討中。

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