300名が無事だったというのは朗報ですね。事故原因は判明次第お伝えします。
Emirates 777-300 Crash-Lands In Dubai
Wikimedia Commons
FRANKFURT—エミレイツエアライン初の機体喪失事故が8月3日発生しドバイ国際空港でボーイング777-300が着陸に失敗した。
- 機体は登録番号A6-EMWでインド・トリバンドラムをEK521便として出発し、ドバイに8:37 a.m. UTC
に滑走路12LにタッチダウンしているのがFlightradar24.comでわかる。エミレイツには乗客282名、乗員18名は「全員安全」としている。火災で機体は全損した 。 - 当初の未確認報道では同機は滑走路に激しく着地したとされていた。航空管制交信記録からEK521は通常アプローチをしていたがタッチダウン直前に理由不明のまま高度4,000フィートへ上昇の指示を受けている。20秒後、同機に続き着陸態勢にあったEK565がゴーアラウンドの指示を受けている。
- トゥイッター投稿映像では777が滑走路上でほぼ180度転回して停止しているのがわかる。着陸装置が潰れ、第一エンジンが脱着している。機体停止のあと強烈な火災が発生し、トゥイッター投稿のその他映像で右主翼内の燃料タンクで爆発が発生しているのがわかる。
- ドバイ空港の当日のUTC8時から9時の気象情報では滑走路全てでウィンドシア警報が出ていた。
- 事故を起こした機体はエミレイツに2003年引き渡されており、Aviation Week Intelligence Networkのデータベースによれば、エミレイツは777-300を12機運用中でうち9機はリース。同社は777各種を合計156機運用し、うち118機が777-300ERだ。エミレイツは同機の世界最大の運用者となっている。
- 同社はこれまで機体喪失事故を経験していなかった。重大インシデントが2009年3月に発生し、エアバスA340-500がオーストラリア・メルボルンから離陸した際にエンジン設定に誤りがあり、機体を損傷したことがあったが、機体は修理を受け、死傷者は発生していない。
- この事故でドバイ国際空港は直ちに閉鎖された。多くの到着便が他空港へ変更あるいは出発地へ戻った。エミレイツからは「当社運行全体で4時間の遅延」の見込みと発表。■
参考 事故当時の気象状況
METAR Weather report:
08:00 UTC / 12:00 local time:
OMDB 030900Z 11021KT 3000 BLDU NSC 49/07 Q0993 WS ALL RWY TEMPO 35015KT 1500
Wind 110 degrees at 21 knots; visibillity 3000 m; blowing dust; No significant cloud; Temperature 49°C; Dew point 7°C; wind shear all runways; temporary wind 350° at 15 knots; 1500 m visibility.
09:00 UTC / 13:00 local time:
OMDB 030800Z 14012KT 100V180 6000 NSC 48/09 Q0994 WS ALL RWY TEMPO 35015KT 4000 DU
Wind 140 degrees at 12 knots; visibility 6000 m; No significant cloud; Temperature 48°C; Dew point 7°C; wind shear all runways; temporary wind 350° at 15 knots; 400 m visibility in dust.
コメント
コメントを投稿