2011年7月30日土曜日

AF447便事故 失速を認識していなかった可能性



AF447 Pilots Never Formally Identified Stall

aviationweek.com Jul 29, 2011

フランス事故捜査当局BEAは2年前に発生したAF447便事故の背景にパイロット訓練の欠陥があることを発見した。
  1. 今回明らかになったひとつが「高高度で速度表示が信頼できない表示になっている際の手順および手動操縦の訓練を同機副操縦士が受けていない」こと。
  2. AF447事故機の正操縦士は墜落に至る一連の状況が発生した時点で休息していた。同機はリオデジャネイロを出発し、パリに向かっていた。2009年6月1日の事故で搭乗乗客乗員238名が死亡している。
  3. ま た報告書では事故発生時点で正副操縦士がどのように同機を操縦していたで複数の疑問を呈している。「ピッチ姿勢と昇降速度のちがいを読み合わせる標準手順 が守られていなかった」とし、さらに「操縦士のどちらも失速警報に注意を払っていなかった」上に「操縦士全員に失速の認識がなかった」としている。 .
  4. この間の最初の90秒で機長は操縦席の外で休息していたが、飛行担当外パイロット(PNF)の呼び出しを受けて戻っている。その時点で操縦を担当していた操縦士は三名のパイロットの中で経験が一番浅かった。
  5. 今回の中間報告でBEAは安全確保の10項目を提言している。各国規制当局は訓練課程、点検項目を見直して、「手動操縦技術を目標にした訓練を定期的に行う」べきとしている。この訓練には高高度における失速状況からの回復を含むべきとしている。 .
  6. あわせてBEAは各国当局に副操縦士二名搭乗時での機長の役割を明確に定義するべしと提言している。また操縦席において迎え角表示を操縦士が参照できるようにするべきともしている。
  7. BEAは操縦席内にカメラを設置し、計器盤全部を記録する案を提唱している。その画像記録は厳格に定義された規則のもとで活用するべきともしている。
  8. 画像データはエアラインの運行管理センターに送付され、緊急時に該当機を特定することができるようになる。BEAは各国当局は緊急時無線発信機(ELT)の設置を義務付けることを検討すべきとも提言している。
  9. 最 終報告書は来年に公表される予定だ。今回の中間報告は7月29日発表の第三版で、再度同機は高高度で失速し、操縦士は機種下げのインプットをすることなく 機体姿勢が回復しなかったことを取り上げている。速度は正常範囲にもどったのは表示機ふたつでそれぞれ29秒後と54秒後のことだった。その時点で同機は 高度38,000フィートで185ノットと表示されている。この時には機体はまだ失速していないが、エンジン出力を絞り、当初の巡航高度35,000 フィートに戻れば機体制御は回復できたはずだ。しかし操縦担当パイロットは操縦スティックを引き、速度を急速に減速してしまった。これを残る二名のパイ ロットは放置していた。
  10. 降 下段階に入って飛行乗務員は機首上げの姿勢を保持していた。操縦担当パイロットは機首上げのインプットをし、出力をテイクオフ/ゴーアラウンド設定にして いる。BEAは「自動操縦解除後一分以内に同機は手動で機首上げのインプットをしたものの機体性能限界を外れていた」と報告している。

2011年7月29日金曜日

7月28日アシアナ航空B747-F 2名死亡

事故発生日28 JUL 2011
時刻04:12
機種Boeing 747-48EF
運航者Asiana Airlines
登録番号HL7604
製造番号29907/1370
初飛行、機齢2006-02-15 (5 years 5 months)
発動機4 General Electric CF6-80C2B1F
乗員Fatalities: 2 / Occupants: 2
乗客Fatalities: 0 / Occupants: 0
死亡者合計Fatalities: 2 / Occupants: 2
機体状況Destroyed
今後の取扱Written off (damaged beyond repair)
事故発生地点112 km (70 mls) W off Jeju, South Korea [East China Sea] (Pacific Ocean)
事故発生時の状況En route (ENR)
フライト種類Cargo
出発地空港Seoul-Incheon International Airport (ICN) (ICN/RKSI), South Korea
目的地空港Shanghai-Pudong International Airport (PVG) (PVG/ZSPD), China
フライト番号991


ボー イング 747-400F 貨物機(登録番号HL7604)が韓国済州島沖合海上に墜落し、搭乗していたパパイロット二名が死亡した。同機はインチョン国際空港(ICN)を 03:05時に出発し、上海浦東国際空港(PVG)へ飛行中であった。離陸後およそ1時間後に乗員からATCに火災発生で、済州島に航路を変更するとの連 絡が入った。同機は58トンの貨物を搭載しており、その中には0.4トンのリチウム電池、塗料、アミノ酸溶液、合成樹脂といった危険性のあるものが含まれ ていた。

2011年7月13日水曜日

7月11日 アントノフ24 死亡6名

事故発生日11 JUL 2011
事故発生時間11:55
機種Antonov 24RV
運航者Angara Airlines
登録番号RA-47302
機体番号57310302
フライト番号1975
搭載エンジン2 Ivchenko AI-24VT
乗員(死傷者)Fatalities: 0 / Occupants: 4
乗客(死傷者)Fatalities: 6 / Occupants: 33
合計Fatalities: 6 / Occupants: 37
機体損傷度Written off
事故発生地点near Strezhevoy (Russia)
事故発生時点の飛行状態En route (ENR)
事故機の運航形態Domestic Scheduled Passenger
出発地Tomsk-Bogashevo Airport (TOF) (TOF/UNTT), Russia
目的地Surgut Airport (SGC) (SGC/USRR), Russia
フライト番号5007


ア ントノフ24RV旅客機(登録番号RA-47302)がロシア・オブ河に墜落し、乗客7名が死亡した。同機はトムスク(TOF)を現地時間10:10に出 発し、スルグート(SGC)を目的地とする国内線SP5007便だった。11:48ゴロ同機パイロットからエンジン火災の報告があり、緊急着陸を実施する と伝えてきた。同機はストレゼヴォイ空港近くのオブ河に突入し墜落した。

2011年7月9日土曜日

7月6日イリューシン76 死亡9名

事故発生日:06 JUL 2011
時刻00:10
機種Ilyushin 76TD
運航者Silk Way Airlines
機体登録番号4K-AZ55
初飛行年2005
乗員Fatalities: 9 / Occupants: 9
乗客:Fatalities: 0 / Occupants: 0
合計Fatalities: 9 / Occupants: 9
機体損傷度抹消
事故発生場所ca 25 km from Bagram Air Base (BPM) (Afghanistan)
発生時の状況:En route (ENR)
フライト種類Cargo
出発地Baku-Heydar Aliyev International Airport (GYD) (GYD/UBBB), Azerbaijan
目的地Bagram Air Base (BPM) (BPM/OAIX), Afghanistan



イ リューシン76TD貨物機がアフガニスタン・バグラム空軍基地近郊で墜落損傷した。同機は標高3,800メートルの山腹に激突したとの報告がある。同機は NATO向け18トンの積荷を搭載していた。アゼルバイジャン・バク空港を現地時間21:26に離陸、同機との最後の交信は00:10と同時にバグラムか ら25Kmの山腹で閃光と火災が目撃されている。

2025年8月7日、ケニア、セスナ560XLサイテーションXLS、6名死亡

  AMREFのセスナ560XLサイテーションXLSがキアンブ郡ギトゥライ45地区ムウィホコの住宅地に墜落した。 初期情報によると、乗員4人が墜落で死亡、地上にいた2人も死亡し、機体は破壊された。 フライトは14:12 LT(11:12 UTC)にウィルソン空港(WIL/HKNW...