スキップしてメイン コンテンツに移動

MH370便事故は777で最悪の規模になる可能性


MH370 Could Be Worst Boeing 777 Accident

By Jens Flottau jens.flottau@aviationweek.com, Sean Broderick sean.broderick@aviationweek.com
Source: AWIN First
aviaitonweek,com March 08, 2014


マレーシア航空(MAS)MH370便のボーイング777-200ER喪失事件は1995年に就航開始した同型の事故として最悪な事件になった可能性がある。
  1. クアラルンプール発北京行MH370便が乗客227名と乗員12名をのせたまま3月8日深夜にレーダーから姿を消したのは航空路R208のウェイポイントIGARIに向かおうと異s手織り、高度FL350(3万5千フィート)だった。同機から遭難信号が発信された形跡はない。
  2. 同便は中国南方航空との共同運航便で、MASは2013年位ワンワールドアライアンスに加盟している。
  3. 同社によると機長ザハリ・アーメッド・シャーZaharie Ahmad Shahは年齢53歳マレーシア人で飛行経験は18,365時間で入社は1981念だった。副操縦士ファリク・アブドラ・ハミッドFariq Ab.Hamidは27歳マレーシア人で 2,763飛行時間をMASで2007年以降経験している。
  4. 事故機の登録番号は9M-MROでAviation Weekのフリートデータベースによると製造番号28420、ライン番号404号機で2002年5月に同社に引き渡されている。発動機はロールスロイスのトレント800で過去に一件のインシデントに遭遇している。2012年上海浦東空港での滑走路侵入である。
  5. マレーシア航空は設立1972年で死亡事故事例は一件のみ、フォッカー50がタワウで搭乗53名中34名が死亡している。死亡は伴わないものの事故は1982年、1983年、2000年に発生している。2000年はエアバスA330-200の事故で貨物から致死性科学薬品が漏れたため機体は廃棄されている。
  6. ボーイング777で喪失事故は2件発生している。2008年にはブリティッシュエアウェイズ(BA)がヒースロー空港で胴体着陸しており、原因は燃料系統が凍結したためであった。昨年はアシアナ航空がサンフランシスコ空港で着陸に失敗した事件があり、NTSBが現在も調査中だ。ともに機材は777-200であり、BA機はロールスロイス・トレント800、アシアナ機はプラット&ホイットニーPW4090 を搭載していた。またエジプト航空の777-200がコックピット内火災を2011年に起こし修理不能と判定され機材は廃棄されている。別のBA運航のGE90搭載777-200が2001年9月にデンバーで燃料補給中に火災となり、地上要員1名が死亡している。


コメント

このブログの人気の投稿

2024年11月5日、アリゾナ州、ホンダジェット、機内4名+地上巻き添え1名死亡―ホンダジェットで初の人身事故となった同機は離陸中止後に滑走路で止まりきれず、地上車両と激突した

Date: Tuesday 5 November 2024 Time: c. 16:39 LT Type:      Honda HA-420 HondaJet Owner/operator: Ice Man Holdings LLC Registration: N57HP MSN: 42000033 Engine model: GE Honda HF120 Fatalities: Fatalities: 4 / Occupants: 5 Other fatalities: 1 Aircraft damage: Destroyed Category: Accident Location: Falcon Field Airport (MSC/KFFZ), Mesa, AZ -   United States of America Phase: Take off Nature: Private Departure airport: Mesa-Falcon Field, AZ (MSC/KFFZ) Destination airport: Provo Airport, UT (PVU/KPVU) Investigating agency:  NTSB Confidence Rating: Information is only available from news, social media or unofficial sources Narrative: A Honda HA-420 HondaJet, N57HP, was destroyed when it crashed during a takeoff attempt from runway 22L at Falcon Field Airport (MSC'KFFZ), Mesa, Arizona. Four occupants of the aircraft, including the pilot, and the vehicle driver perished. ADS-B data suggests the airplane had accelerated to about 133 knots groundspeed before it ab...

お知らせ―新ブログの追加について

いつも当方のブログをご愛読いただきありがとうございます 昨年からの大きな流れが今年は形になり、私達の世界が大きく変わろうとしています。 より端的に言って、コモンセンスの勝利が続いています。 米国ではトランプを支援すると口にできなかった層が世論調査ではハリス支援、もちろん と答えたため世論調査は無効になってしまいました。 米国内が無茶苦茶になった理由としてこれまで民主党が支配してきたDEI思想など「目覚めさせる」ことをミッションとした「進歩派」の主張があまりにも前に出て、世の中がおかしくなっていくと感じつつも前述のように他人の目を気にして「支持」してきた人たちも、さるがにこれではおかしくなる一方だとトランプに一票を入れたのでしょう。 そうした人たちにとって唯一の選択基準はどちらが「コモンセンス」に近いかという点で、かならずしもトランプのすべてを肯定して一票を入れたのでしょう。(ハリスがあまりにもおかしすぎたと思ったはず) これまで航空宇宙や海軍関連、さらに安全保障などの話題を中心にお送りしてきましたが、ここに来てそれではカバーできない話題に注目するようになってきました。 そこで今回新しいブログチャンネルを追加することにしました。 タイトルをどうしようと考えて、コモンセンスなので「こもんせんす」にしようとしまいたが、尊敬する故江藤淳のエッセイ集こもんせんすとかぶるので「こもん・せんす」とします。  こもん・せんす でお送りしたいこと いわゆる「保守派』米メディアを中心に注目する記事をお伝えします。 それ以外に当ブログのオーナーとして気になる話題についてオピニオンをお伝えします。 当面は反DEIなどトランプ大統領のすすめる「改革」関連が多くなりそうですが、決してトランプ礼賛のブログにはならないでしょう。 ご期待ください。 なお、当ブログオーナーの運営するブログチャンネルは以下のとおりです。 航空宇宙ビジネスターミナル1 民間航空宇宙  https://aviationspacebusiness-civilaviation.blogspot.com/ 航空宇宙ビジネスターミナル2 軍用航空安全保障  https://aviation-space-business.blogspot.com/ Aviation & Space News from Japan https://a...

済州航空のボーイング737-800が韓国の空港での墜落事故の第一報(Aviation Week)

  2024年12月29日、務安国際空港に墜落した済州航空737-800の残骸。 Credit: Chung Sung-jun/Getty Images 韓国の済州航空が運航していたボーイング737-800が12月29日務安空港でギアを格納したまま着陸を試みた後、コンクリート壁に衝突し、炎上破壊された。 7C 2216便は乗客175人と乗員6人を乗せ、バンコクから韓国南西部に位置する務安へ向かっていた。179人の乗客・乗員が死亡した。韓国国土交通省によると、乗員2名が救助されている。 韓国国土交通省は、フライトデータとコックピットのボイスレコーダーは回収されたとし、8人の航空事故調査官と9人の航空安全関係者で構成されるチームが現場にいると付け加えた。 この事故は、2024年における世界最悪の事故であり、12月25日にアゼルバイジャン航空のエンブラエル190型機がロシアの対空砲火を受け、カザフスタンのアクタウに墜落して以来、2度目の死亡事故となった。 済州航空機は当初、務安の滑走路01に進入中だった。同省によると、事故の6分ほど前、航空管制官が周辺に鳥がいるとの警告を発した。同省によると、その1分後(現地時間午前8時58分)、乗務員は最終アプローチ中に緊急事態を宣言し、迂回することを選択したという。また、フライトトラッキングサイトFlightradar24によると、航空機はその時点でADS-Bデータの送信を停止したという。 Flightradar24が公開したデータによると、同機は滑走路01への進入の最後の2分間、最大2,000フィート/分で一時上昇するまでの間、ほぼ700-800フィート/分の標準的な降下速度で飛行していた。 滑走路01へのショートファイナルで空港に進入する同機のビデオには、フラップとランディングギアを上げた737の姿が映っている。右エンジンは煙と炎を発していた。 同機はその後、滑走路19(現地時間午前9時3分に着陸を試みたのと反対方向の同じ滑走路)への着陸を許可された。 墜落のビデオには、着陸装置もフラップも展開されないまま滑走路を滑走する機体が映っている。長さ2,800メートルの滑走路の端をオーバーランした。航空機はその後、滑走路から数百フィート離れたコンクリートの境界壁に衝突し、炎上した。 エイビエーション・ウィーク・フリート・ディスカ...