2013年7月13日土曜日

速報 7月12日 エチオピア航空787で火災発生 

Ethiopian 787 In Heathrow Fire Incident

By Anthony Osborne tony.osborne@aviationweek.com, Guy Norris guy.norris@aviationweek.com
Source: AWIN First

1aviationweek.com July 12, 2013


エチオピア航空のボーイング787が火災事故で甚大な損害を受けた。本日ロンドンヒースロー空港で発生したが、火災そのものは同機のリチウムイオン電池とは無関係のもようだ。
  1. 発生時刻は午後5時少し前で同機が駐機中のこと。同機は午後9時にET701便としてアディスアベバに向け出発の予定だった。
  2. 現場写真からは機体後部から炎がでていることがわかり、その場所は後部ギャレー、乗務員休憩室のそばでドアL3、R3付近だ。セクション47の後部機体部分と機体中部が接続されている部分に近いフィンの基部で焼け焦げが見られる。
  3. 出火場所はまだ不明で、機内構造がどれだけ損傷を受けているかも不明。発火当時は機内に乗客はおらず、ヒースロー空港関係者によると人的被害は出ていないという。
  4. 事故機の登録番号はET-AOP (L/N44)で4月中旬に運航を最初に再開した機体だ。
  5. この事故でヒースロー空港は閉鎖され、当日のフライトはルートン、スタンステッド、ガトウィックの各空港へ変更された。またこの報道でボーイング株式は7%の値下がりとなった。その後ヒースロー空港は午後6時に運行再開した。
  6. 英国の航空事故調査部が今回の事例を調査する。NTSBもロンドンに係官を送り、英国の調査を支援する。
  7. これとは別に同日にトンプソンのオーランド(フロリダ州)行きの787がマンチェスター空港に引き返している。この原因はまだあきらかになっていない。■

2013年7月11日木曜日

NTSBから明らかになったアシアナ214便事故の様子

Asiana 214 Pilot Hints At Autothrottle Confusion


By John Croft john.croft@aviationweek.com
aviationweek.com July 09, 2013
Credit: Justin Sullivan

アシアナ航空214便で教官役パイロットから同機の自動スロットルで137ノットが自動維持されていると思い込んでいた、と事情聴取にこたえていることがわかった。

高度を低くしすぎて速度を落としすぎたままのアプローチで同機は滑走路前の護岸壁に激突したのは、パイロット両名が着陸をやり直そうと懸命になっている時点のことだった。左席のパイロットは777操縦資格を取得途中でで同機に搭乗していた。

国家運輸安全委員会、韓国事故調査チーム、アシアナ航空同席のもと7月8日9日にわたりこの教官パイロットから同機が高度4,000フィートでアプローチ開始した時点で「やや高すぎた」状態であったとの発言があった。そのため降下率を一分間1,500 ft.にしていたとNTSBデボラ・ハースマン委員長が明らかにしている。7月8日に同委員長からパイロット両名が高度1,600 ft.でオートパイロットを解除し、手動操縦でアプローチしようとしたと追加発表があった。

教官パイロットから調査団に対し 500 ft.で有視界グライドスロープの下にあることが精密アプローチ軌跡表示機precision approach path indicator (PAPI) の表示灯からわかったと証言。赤灯三つ白灯ひとつだったという。正しいグライドスロープをとればパイロットには赤白二つずつに見える。電子式グライドスロープが計器着陸で使われるのが一般的だが、事故当日のサンフランシスコ空港では滑走路工事のため使用不能になっていた。

「教官パイロットから機長席パイロットに操縦桿を引け、と命じていた」とハースマン委員長は明かす。「教官パイロットは速度を137ノットにし、自動スロットルによりその速度を維持できると信じていた。」自動スロットルは自動的にエンジン推力を増減し飛行速度を維持することができる。NTSBはその時点でオートスロットルがなぜ作動していなかったのかを調査中で、作動している信じ込んでいた教官パイロットが当惑していた背景を探る。

ハースマン委員長によると事故直後のコックピット内では自動スロットルのスイッチが入っていたという。飛行速度が低ければパイロットが作動させなくても自動的にシステムが動く。フライトレコーダーのデータでは速度は134ノットに減速していたことが示されており、高度は 500 ft. だったが、衝突3秒前に103ノットまで落ちていた。

高度が500 ft.から200 ft. まで落ちる間に両パイロットは機体制御の回復をしようとしていた。「200 ft.でPAPIは赤灯四つで速度は危険水準だった」と同委員長が発言。その時点で録音テープでパイロットに失速警告が出ている。教官パイロットがその時点で自動スロットルで速度の維持ができていないことに気づき、機首上げゴーアラウンドの姿勢にした。さらにスロットルを前方に倒し、出力増を試みているが、すでに操縦中の機長が同じことをしていた。
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フライトデータレコーダー記録では両パイロットがエンジン出力をアイドルからあげようとしたのが高度 125 ft.で、出力50%まであげたのが衝突3秒前だった。両パイロットからは衝突後の機体が「風船のように膨れた」のち、左に進路をそれて360度スピンしたと証言しているとハースマン委員長が明らかにした。

機長席パイロットは同社の777操縦資格過程途中で、その時点で操縦10回飛行時間35時間だったという。同社の規定では操縦20回60時間が必要とされている。

また同機には4名のパイロットが搭乗しており、事故の時点でうち3名がコックピットにいたという。訓練中の機長席パイロット、教官パイロットに加えこの三番目のパイロットはジャンプシートにすわっていた。

なお教官パイロットには今回が初の教官役で、件の訓練パイロットと一緒のフライトも初だった。ハースマン委員長によればパイロット全員が事故後にドラッグあるいはアルコール検査を受けていない。米国エアラインではこの検査は必須だが、外国エアラインは対象外だという。

2013年7月10日水曜日

アシアナ214便事故 NTSBによる途中報告

Asiana 777 Significantly Below Target Speed On Landing -UPDATED

By John Croft john.croft@aviationweek.com
Source: AWIN First

aviationweek.com July 08, 2013


コックピットのボイスレコーダーおよびフライトデータレコーダーの解析からアシアナ214便のパイロットが飛行速度の制御で問題を抱えていたことが明らかになった。

NTSBのデボラ・ハースマン Deborah Hersman 委員長が7月7日に事故現場で初の記者会見を開催し、パイロット二名が目標速度137ノットを口にしていることを明らかにした。ただし、同機激突寸前の対地速度は「大幅にそれより低い」ものであったという。

コックピット内ボイスレコーダーから同委員長は激突7秒前にパイロットの一方が加速を求めており、4秒前に失速警報が作動。1.5秒前にゴーアラウンドをパイロットの一方が宣言している。アプローチの前半で降着装置が下がっていることを確認しており、フラップは30度に設定している。フライトデータレコーダーから「スロットルはアイドルに、速度は目標値より低く」なっており、衝突数秒前にスロットルが前に倒されている。同機のプラットアンドホイットニーPW4090エンジンは「正常に反応していたようだ」という。

乗客291名のうち2名が死亡し、搭乗乗客乗員307名のうち182名が病院に搬送されている。

現場写真ビデオを見ると機体は滑走路中央線から右にずれて激突し、尾部および降着装置を部分的に失い、滑走路へ滑り込み、その後通常の着地帯より南の草地へ滑り込んでいる。

当日の朝にアシアナ214便へ指示を出した管制官はサンフランシスコへの有視界アプローチを承認している。当時の風は南西7ノット、視程10マイル。ハーズマン委員長によればウィンドシアの報告はなかった。

28L滑走路では長期間の改修工事に伴いグライドスロープシステムは作動していなかったが、計器着陸システムのローカライザー、精密接近経路表示装置 precision approach path indicator (PAPI )が有視界接近方法として利用可能だった。NTSBは事故機のパイロット二名への事情聴取とともにアシアナの飛行訓練内容、運航マニュアル類、コックピット仕様、着陸アプローチの手順を精査するという。

2013年7月8日月曜日

アシアナ航空214便事故状況(続報)


(おことわり 今後の事故調査により以下の内容が変更になることがあります。ご了承ください。)


事故当時のサンフランシスコの天候は6-7ノットの風、視程は10マイル以上だった。同機は28L滑走路へのアプローチを許可され、ILSグライドバスの利用ができないことがNotamで通達されていた。


同機はフラップ30度で降着装置を下ろし準備体制に入った。目標アプローチ速度は137ノット。コックピットのボイスレコーダーによると乗務員は異常事態を声に出しておらず、アプローチ中も問題を認識していない。スロットルはアイドル状態で対地速度はこの間に目標速度より下回っていた。衝突7秒前に乗務員の一人が加速を命じている。


操縦桿の失速警告装置が衝突4秒前に作動。乗務員の一人が衝突1.5秒前にゴーアラウンドを宣言している。スロットルを前方へ倒し、エンジンは正常に反応している。後部機体がその時点で防波堤に接触したのは滑走路28Lの手前だった。後部バルクヘッドから尾部が分離。事故の写真、ビデオによると尾部含む機体が滑走路前に散乱している。主降着装置及びエンジン2基は先に外れて、機体は28L滑走路左側で停止した。その位置は防波堤から735 m (2400 ft) だった。


同空港の28L滑走路28R滑走路のILSグライドバスは6月1日より8月22日の間利用できないと予め通達されていた。


2013年7月7日日曜日

速報 アシアナ航空777-200ER 2名死亡(第一報です)


Date:
06 JUL 2013
Time:
11:28
Type:
*
Operator:
Registration:
HL7742
C/n / msn:
29171/553
First flight:
2005-02-25 (8 years 4 months)
Engines:
2 Pratt & Whitney PW4090
Crew:
Fatalities: / Occupants: 12
Passengers:
Fatalities: / Occupants: 291
Total:
Fatalities: 2 / Occupants: 303
Airplane damage:
Destroyed
Airplane fate:
Written off (damaged beyond repair)
Location:
San Francisco International Airport, CA (SFO) (United States of America)
Phase:
Landing (LDG)
Nature:
International Scheduled Passenger
Departure airport:
Destination airport:
Flightnumber:
214
Narrative:

アシアナ航空のボーイング777-200がサンフランシスコ国際空港着陸に失敗し、機体を大破した。

OZ-214便はソウルインチョン国際空港を出発し、乗客291名乗員12名が搭乗していた。
同機は28L滑走路着陸しようとして地面に激突している。現場写真、ビデオによると滑走路端の手前に機体の一部が散乱している。機体後部は分離していいる。エンジン2基も機体から外れ、火災が発生している。第一報では2名死亡、61名が負傷しているという。(この項は判明次第差し替えます)

事故発生当時の天候データは次の通り。

KSFO 061756Z 21006KT 10SM FEW016 18/10 A2982 RMK AO2 SLP097 T01780100 10183 20128 51005
[10:56 LT: Wind 210 degrees at 6 knots; Visibility: 10 or more miles; few clouds at 1600 feet AGL; Temperature:    18°C, Dew point: 10°C; Pressure 1010 mb]
KSFO 061856Z 21007KT 170V240 10SM FEW016 18/10 A2982 RMK AO2 SLP098 T01830100
[11:56 LT: Wind 210 degrees at 7 knots, varying in direction between 170 and 240 degrees; Visibility: 10 or more miles; few clouds at 1600 feet AGL; Temperature:    18°C, Dew point: 10°C; Pressure 1010 mb]

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